とあるエロゲシナリオライターの日常

更新メモ ( ゚д゚)<個人的かなりおすすめな作品

SS
 本編 :https://kakuyomu.jp/works/1177354054881024505
カクヨム 様

■紹介(抜粋)
売れないエロゲライターの愚痴にまみれた日記。
あるいは間違っているかもしれない業界事情を訳知り顔で語るエッセイ。

これはフィクションである。
誰がなんと言おうと、虚飾にまみれたフィクションなのである。
ということにしておいてくれ。

■コメント
 ひょうろくだま氏の作品

 どちらかといえばエッセイだろうか。

 あまり過去の話をするのはあれですが、自分も大学生時代、フリーでゲーム業界(コンシューマもエロゲも)に片足を突っ込んでいた時期がありました。もちろん報酬をもらったのだからプロだというレベル。しかし、その当時からの友人知人。長く同人業界で好き勝手活動していると同好の志も多く、エロゲ業界やコンシューマーゲーム業界に進んだ友人も多くいます。

 そんなわけで本作もいろいろ思いながら読ませていうただきました。

 さて感想というか紹介ですが、エロゲのライターという視点でつづられています。長い経験に裏付けられた関連のお話や業界のお話も、なかなか面白いとおもいます。

 ライター志望だけではなく、ゲーム制作に興味があるかたは一度読まれることをお勧めします。

※※※
 触発されてちょっとだけ

 今からちょうど20年前、上記の通り、過去ゲーム業界などに比較的近い場所に私はいました。自分に才能があったかというと、正直無かったと考えています。しかし運はありました。

 同人活動や大学のサークル活動を通じて横のつながりを広げ、幸運なことにキーとなる方々と出会いました。もし、そのままそちらで仕事を続けていれば、いまもコンシューマーかエロゲーの業界で仕事をしていたとおもいます。

 しかしそれを辞める選択をしたタイミングが22才の時にありました。

 当時は就職氷河期。大学の研究室仲間の3分の1が就職に困る時代でした。その時、もともとフリーでいろいろしていた私は大学の恩師(教授)とタッグを組み、ITベンチャー企業を立ち上げました。そして大学の就職未決定メンバーにプログラムを教えIT業界下請けを開始。自分は並行してゲーム業界の仕事も複数こなしていました。

 そんなある日、父親が癌であることが判明。

 もちろん当時でも癌は早く見つかれば治る可能性が高いのを知っていましたが、一家の長の死の可能性というものを実感するには十分な出来事でした。

 なにより、その時考えたのは中学生の妹のことです。最悪母親と自分は大人なので何とかなる。だが未成年の人間一人を養う。そう考えた時、ゲーム業界における収入の不安定さ、ITベンチャー企業の危うさ(実際、自分が抜けた翌年、同業他社に吸収されました)を改めて痛感したのでした。

 その後、父親は幸いなことに快方に向かい、半年後には復職しました。

 もっともその時の印象が強すぎたのでしょう。私は2年後、世間でいう大企業に転職しました。その代わり、趣味を辞める気はなかったので、結婚した今も同人活動に精をだしております。

 この選択が正しかったかはわかりませんが、すくなくとも私は後悔していません。(嫁さんも息子もいるしね)同時に、今もゲーム業界で働く友人たちには、尊敬の念をもっています。なぜなら、いろいろと苦境の中でもプロとして誇りを持ち、ユーザーに楽しんでもらいたいという思いから作品を作り続けているからです。

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